カットすべきは脂質ではなく糖質!脂質が必要な理由は? 米国では脂質摂取の制限はない  

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旧来の摂取カロリーを制限するダイエット法に毒されていると、「油脂(脂質)=悪者」という先入観があります。

でも、それは誤解であることは以下の記事でもご紹介しました。

脂質=悪者は誤解か?脂質エネルギー比の理想は?量より質が大切なわけは?

今回は、ダイエッターががカットするべきは脂質でもカロリーでもなく、過剰な糖質であることを確認します。

そして、脂質摂取が必要な理由と、日米における脂質摂取基準の変化をご紹介します。

カットすべきは脂質ではなく糖質とは

摂取カロリーを減らしてエネルギー収支の赤字をつくり出そうとするカロリー制限食では、おもに制限されていたのは脂質です。

従来は、食べてカロリーになる三大栄養素のうち、糖質とタンパク賃は1g4kmlなのに、脂質は2倍以上の1g9kmlもあるため、脂質を減らすことが推奨されていたのです。

でも、いくら脂質からカロリーを減らしても糖質をたっぷり食べているうちはやせられません。

カットするべきは脂質でもカロリーでもなく、過剰な糖質なのです。

脂質が必要な理由は?

脂質の安全性は?

糖質オフでは、糖質を減らす分だけ脂質の摂取量が増えてきます。

脂質の摂りすぎを不安視する人もいますが、現代の栄養学では脂質の安全性は保証されています。

脂質は、化学的な構造の違いから、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸に分けられます。

飽和脂肪酸は総じて肉頬に多く、不飽和脂肪酸は魚油、オリーブオイル、ナッツなどに多いという特徴があります。

飽和脂肪酸の健康効果は

肉頬に多く含まれる飽和脂肪酸に関しては、マクガバン・レポ-トや世界7か国研究といった20世紀に行われた研究で、脳卒中や心臓病といった脳心血管系の疾患のリスクとなるという見方が広がりました。

しかし21世紀に行われた精度の高い研究で、飽和脂肪酸の摂取量が増えても脳心血管糸の疾患は増えないという報告が相次いでます。

国立がん研究センターが日本人の男女約8万2000人を約11年間追跡した調査では逆に飽和脂肪酸の摂取量が多いほど脳卒中のリスクが低いと指摘しています。

不飽和脂肪酸の健康効果は

不飽和脂肪酸に関しては、魚油、オリーブオイル、ナッツを多く摂る地中海食の研究から、不飽和脂肪酸の摂取が多い人は脂質の摂取が少ない人と比べて、心血管系の疾患による死亡率か低いことがわかっています。

糖質オフ食である地中海食の健康効果を調べる大規模な研究 (PRFDiMED)で、オリーブオイルやナッツから脂質を多く 取り入れるグループと低脂質食を比べた結果、前者のほうが 心血管系疾患の予防に有効と判明。N EngljMed 2013

ことに青魚などの魚油仁含まれるEPA(エイコサペンタエン酸)とDHA(ドコサヘキサエン酸)、エゴマ油やアマ二油などに多いα-リノレン酸などのオメガ3脂肪酸は、血液中の脂質代謝を改善させて心血管系の疾患を引き起こす動脈硬化を予防する働きがあると考えられています。

米国では脂質摂取の制限はない?

日本ではまだ総摂取カロリーに占める脂質の割合を25%前後にするように指導されています。(下図参照)

しかし、アメリカの食事摂取基準では2015年から脂質摂取の上限に対する勧告は撤廃されているのです。

アメリカでは21世紀に行われた精度の高い研究結果が摂取基準に反映されて改訂されいるのに、日本では、なぜか、まだ反映されていないということです。

つまり、日本の摂取基準は遅れているといえるでしょう。

栄養摂取ではバランスも重視されるので脂質をいくら食べてもいいわけではありませんが、ダイエットのために脂質を減らす必要はないのです。

脂質はむしろ摂取すべき種類と控えた方が良い種類に注意して摂るようにすればよいでしょう。

摂るべき脂質の種類については次の記事を参考にしてください。

糖質制限では脂質=悪者は嘘?摂るべきおすすめの脂質とは?

 
 

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