動物性油脂=不健康 説の根拠は?「植物性油脂の方が健康に良い」に疑問あり?

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脂質・脂肪酸の種類と働きについては既に、以下の記事で確認し「脂質を食べたら太る」が大きな誤解であることをご紹介しました。

脂質・脂肪酸の種類と働きは?構造は?「脂質を食べたら太る」は大きな誤解とは?

では、健康への影響についてはどうでしょうか?

動物性脂肪が主である飽和脂肪を避けることが基本的な健康法だとよく言われています。

動物性脂肪は本当に健康に良くないのでしょうか

動物性油脂=不健康 説の根拠は?

動物性油脂は、長い間、「体に悪い」と敵視されてきました。

大きな理由の一つは、飽和脂肪酸だから、というものです。

すでに説明したように、飽和脂肪酸は常温では個体の脂です。

常温で液体である不飽和脂肪酸は、体内でも液体を保つ一方、飽和脂肪酸は体内でも固まり、血液をドロドロにして動脈硬化を招く。
果ては心筋梗塞や脳梗塞、ガンにつながると考えられてきたのです。

多くの栄養学者が、こうして動物性油脂を悪者扱いし、植物性油脂を推奨してきました。

飽和脂肪酸が体内に入ると、血液がドロドロになるというのは、一見、もっとらしい根拠です。

白く囲まった肉の脂身が、そのまま血液に入るーこんなイメージで語られたら、いかにも不健康と思えて当然です。

だから、動物性油脂=不健康という説は、一気に浸透したのでしょう。

 

「動物性より植物性の脂質がいい」説の疑問とは?

ただ、冷静に考えてみると、単なる融点だけで油脂の良し悪しを語るのは、あまりにも短絡的ではないでしょうか。

【融点とは】:固体が液体になり始める温度。

油脂が体内でどのように変化するかという、当たり前の生化学がすっかり抜け落ちてしまっている
からです。

そのせいか、近年では、動物性油脂を敵視してきた栄養学を、疑問視する栄養学者も増えているようです。

さらに、動物性油脂より植物性油脂のほうが体にいいという点についても、歴史的に見ると、植物性油脂が人々を健康にしてきた事実はあまりありません。

どんなことでも、原点を考えてみることが大切です。

原点に立って考えると、どうも「動物性油脂が健康に良くない」と主張するのは誤りではないでしょうか。

次にその理由について考えます。

「動物性は不健康な油脂」は誤り!?その理由は?

先住民は動物性油脂をとりまくっていた!

人類と油脂の原点を考えるのなら、古代人、あるいは先住民の食事を見る必要があるでしょう。

彼らは自然からとれるものを、そのまま食べていました。

「狩猟採集生活」というとおり、狩猟した動物の肉と、採集した木の実や野草などが主食であり、木々が枯れて採集が減る冬季は、ほとんど肉ばかりの生活になります。

つまり、古代人、先住民は「動物性油脂をとりまくっていたのです。

 

植物性油脂と同時に「近代的な病気」が広まった

その彼らが、動脈硬化からくる疾患やガンで死んでいたことを示す痕跡は、いっさい見つかっていないのです。

したがって、これらの病気は、かつては存在しなかった「きわめて近代的な病気」といえます。

油脂との関連でいえば、まさに技術が発展し、植物性油脂が広まりはじめると同時に現れ、広まってきた病気と考えられるのです。

動物性油脂にも、もちろんさまざまな問題があります。

ただ、歴史的整合性を考えれば、まず、動物性は不健康な油脂」と敵視するのは誤りであることがわかるでしょう。

 

イヌイットの長生きの事例からもわかる

既にご紹介した記事

イヌイットの長生きの事例からわかる!厚生省「食事バランスガイド」の問題点とは?

ではイヌイットという民族の食生活が狩猟によって得たアザラシやカリブーなどの生肉や生魚【いずれも動物性油脂が多い】が中心であるにもかかわらず、長生きであることを示しました。

この記事では、イヌイットが下図のように間接的に摂っている魚油に含まれるDHAEPA特に良質な脂質であることをご紹介しました。

 

この事例からも「動物性は不健康な油脂」と敵視するのは完全に誤りであることがわかりますね。

なお、DHAとEPAの効果については次の記事が参考になるでしょう。

 

参考記事⇒DHAとEPAのダイエット効果は?タンパク質の効果は?「サバ缶」も効果的?

 

動物性脂質もとりすぎると良くない!?適量は?

とはいえ、動物性脂質もとりすぎると良くないと言われています。

国立がん研究センターの調査結果からは「肉や乳製品などの動物性脂肪分は多すぎでも少なすぎでも循環器疾患にはよくない。ほどほどに食べるのがよい」とのこと。

動物性脂肪の摂って良い適量については以下の記事でご紹介しています。

参考記事⇒動物性脂肪は体に悪い?エスキモーの食事がヒントとは?動物性脂肪の適量は?

ダイエットアドバイザーのコメント

似顔絵データ100

栄養学の世界では、まだ非科学的な常識が多いですね。

動物性脂肪が体に良いか悪いかについても、”摂りすぎはダメほどほどに”が現時点の見解のようです。

でも私は欧米人に比べて圧倒的に肉食が少ない日本人の場合、摂り過ぎも気にしなくていいと思います。

動物性にしろ、植物性にしろむしろ良質の油脂を選び、たっぷり摂ればよいでしょう。

私は、オメガ3,オメガ9系の油脂を多用し、もちろんマーガリンは止めてバターを使います。

人類の食の歴史やイヌイットやエスキモーの食生活が示す状況証拠からは、動物性脂肪、特にDHAやEPAは体に良いということになりますね。

でも、EPA DHAの1日に必要な量(1g)を食事から摂るにはマグロの刺し身に換算すると9人分も食べなければならないとのことです。
これは、近年、魚が高価になってきたこともあり、とっても大変なことがですね。

それで、近年はEPA DHAをサプリメントで摂る人が増加しているのです。
いろんなメーカーから販売されていますが、コストパーフォーマンスの優れたものが良いでしょう。

 

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dhakinari

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